「このカード、絵柄が少し左に寄っている気がする」。ポケモンカードをPSA鑑定に出そうとするとき、センタリングは最初に気になるポイントです。センタリングは、PSA10を狙えるかどうかを大きく左右します。
この記事では、センタリングとは何か、自分で測る方法、そしてPSAの基準を、公式が公表している範囲で整理します。基準を知れば、鑑定に出す価値があるカードかを、出す前に見極められるようになります。
センタリングとは|絵柄の中央からのずれ
センタリングとは、カードの絵柄や枠が、上下左右の中央にきちんと配置されているかを見る項目です。印刷や裁断の工程で位置がずれることがあり、その度合いを評価します。ずれが小さいほど高く評価されます。
大切なのは、センタリングは開封した時点で決まっていて、あとから直せないという点です。保管やスリーブで改善できるものではありません。だからこそ、鑑定に出す前に自分で確認しておく価値があります。
センタリングの測り方|左右と上下の枠幅を比べる
測り方はシンプルです。カードの縁から絵柄の枠までの幅を、左右で比べ、上下でも比べます。片側だけが極端に太い場合、センタリングがずれていると判断できます。
比率は、太い側を先に書いて表します。たとえば右の枠が左より少し太ければ「55対45」のように示します。左右がぴったり同じなら「50対50」で、これが理想です。
自分で測る手順
- カードを明るい場所に置き、定規やノギスで左右の枠幅を測る
- 同じように上下の枠幅も測る
- 太い側を先に、比率で表す(例:右2.5ミリ・左2.0ミリなら約56対44)
- スマホのセンタリング計測アプリを使うと、より手軽に確認できる
定規での計測は0.1ミリ単位の細かい差までは見えにくいため、あくまで目安です。厳密な判定は、鑑定士が専用の基準で行います。
PSAのセンタリング基準|PSA10は表55対45とされる
PSA公式グレーディング基準では、最高評価のGEM-MT10のセンタリングは、おおよそ表面55対45以内、裏面75対25以内とされています。グレードが下がるほど、許容される範囲は広がります。
| グレード | 表面(目安) | 裏面(目安) |
|---|---|---|
| PSA10 | 55対45以内 | 75対25以内 |
| PSA9 | 60対40〜65対35以内 | 90対10以内 |
| PSA8 | 65対35〜70対30以内 | 90対10以内 |
注意したいのは、この基準が近年厳しくなった点です。以前はPSA10の表面が60対40だったものが、2025年ごろに55対45へ変わったと複数のサイトが報じています。ただし、PSAが明確な改定告知を出したことは確認できませんでした。今出すなら、以前より基準が厳しいという前提で見ておくのが安全です。
出典:現行のセンタリング値はPSA公式グレーディング基準。60対40からの変更時期は各グレーディング解説サイトの記載によるもので、公式の告知は確認できていません。
センタリングだけでは決まらない|4要素のうちの1つ
センタリングは重要ですが、グレードを決める要素の1つにすぎません。PSAは、センタリングのほかに、角・縁・表面を合わせた4つの要素で総合的に評価します。
そのため、センタリングが良くても、角に白かけがあればPSA10は難しくなります。逆に、センタリングが基準ぎりぎりでも、他が完璧なら総合で評価される場合もあります。この総合判断は自分では難しく、鑑定士の見極めが生きる部分です。評価の全体像はPSAグレードの評価基準の記事、角や縁の白かけは白かけの見分け方の記事で解説しています。
判定が難しいカード|全面イラスト系は要注意
SAR(スペシャルアートレア)やトレーナーズカードなど、枠がはっきりしないカードは、センタリングの判定が難しくなります。基準にする枠が見えにくいためです。
こうしたカードは、自己判断だけで結論を出すと、実際の鑑定結果とずれることがあります。判定が難しいタイプは、出す前にプロに確認してもらうと安心です。
センタリングが微妙で迷うカードは、出す前に相談しませんか?
PSA鑑定は1枚ごとに費用と往復の期間がかかります。出す価値があるカードかを見極めてから申し込むと、無駄な鑑定費を防げます。日本語で手軽に申し込める鑑定代行サービスの比較は、次の記事でまとめています。
センタリングに関するよくある質問
センタリングのずれは自分で直せますか?
直せません。センタリングは印刷・裁断の段階で決まっており、開封した時点で確定します。保管やスリーブで改善することはできません。
PSA10のセンタリング基準は何対何ですか?
PSA公式グレーディング基準では、表面がおおよそ55対45以内、裏面が75対25以内とされています。以前の60対40から2025年ごろに厳しくなったと複数のサイトが報じていますが、公式の告知は確認できていません。
センタリングはどうやって測ればいいですか?
カードの縁から絵柄の枠までの幅を、左右と上下で測り、太い側を先に比率で表します。定規やノギス、スマホの計測アプリが使えます。ただし細かい差は見えにくいため、あくまで目安です。
センタリングが良ければPSA10は確実ですか?
確実ではありません。センタリングは4要素の1つで、角・縁・表面も評価されます。センタリングが良くても、他に難があればPSA10にならないことがあります。
まとめ|センタリングは出す前に自分で測れる
センタリングは、絵柄の中央からのずれを見る項目で、開封時点で決まります。PSA10の基準は表面55対45以内とされ、近年厳しくなりました。定規やアプリで自分でも測れるので、鑑定に出す前の目安になります。
ただし、グレードはセンタリングだけでは決まらず、角・縁・表面との総合評価です。判定が難しいカードは、出す前の準備の記事を参考に、プロの確認を挟むと無駄な鑑定費を防げます。
あわせて読みたい関連記事
